2008年04月20日

クラブのフェアプレーの姿勢

4月19日、清水エスパルスは横浜Fマリノスに1−1で引き分けました。

85分までリードしていながらセットプレーで追いつかれた展開は、非常にもったいない印象があるものの、試合内容には及第点を与えるサポーターも多く、一時の不振を脱しやや明るい兆しが見えてきたのではないでしょうか。

ここまでのエスパルスの成績は決して褒められる結果ではないものの(1勝4敗2分の15位)、観客動員については増加傾向にあることを前回のコラムで触れました。

そして、もう一つ、今季のエスパルスで評価すべき点があります。

それは、反則ポイントの少なさです。
エスパルスのここまでの反則ポイントは4ポイント(警告4退場0)で、これは7節終了地点でJ18クラブ中最も少ない数字なのです。

特に、エスパルスは開幕戦で4枚のカードを貰って以来、2節以降の6試合を全て警告・退場なしで凌いだことになります。(6試合連続反則ポイント0)

これは、地味ながらかなり特出した記録なのではないでしょうか?

既にご存知の方も多いと思いますが、今季からJリーグの順位決定に、新たにこの反則ポイントが加わりました。
昨シーズンまでも罰金制度はあったので若干注目はされておりましたが、これからこの反則ポイントはさらに注目されることになるのは間違いありません。

実は、第4節から第6節の3連敗中、カードを貰えば失点を防ぐことが可能であったシーンが、私が見たところ少なくとも2つありました。
第4節の後半、速攻でエジミウソンに青山が1対1で振り切られたシーンと、第6節の前半、市川が右サイドを小川に突破されたシーン、この2つの場面です。
もし、この2失点をカードで(一発レッドかもしれませんが)防ぐことが出来たなら、現在の順位は15位よりも上になっていた可能性は高かったでしょう。

しかし、私は「フェアプレー」を前面に出すこのクラブのコンセプトを鑑みれば、この2失点は'致し方なかった’と考えております。

昨年10月、私はこのブログの「暴力行為の根絶を」というコラムの中で、「J開幕以来、エスパルスはJの中で最もフェアなチームである。」と書きました。
これは決して私の主観で言っているのではなく、この反則ポイントが一試合平均で「J開幕以来最も少ないクラブである」ことを論拠にした表現なのです。

先日、クラブ関係者とお話しする機会がありましたが、選手とスタッフは共にこの「フェアプレー」については相当意識しているとのことでした。
(さらに言うと、スタジアム内外の振る舞いについてもピッチ内同様に「フェアプレー」を求められているそうです。)

ただ、一つだけ、敢えて苦言を呈します。
4/5の第5節ガンバ戦のロスタイム、0−2の劣勢時のラストプレーでのシーンの際、高木和道の前線へのロングフィードに誰一人としてボールに走っていませんでした。
このプレー、2点差と疲れから、明らかに選手達の心のなかに「諦め」があったように見受けられました。

また、名古屋戦の2失点目直後の落胆振りも同様です。

カードを貰わないのが「フェアプレー」の一方の側面とするなら、もう一方では、どんな試合展開になっても、「90分気を抜かないで全力でプレーをする」ことがファン・サポーターへの「フェアプレー」なのではないでしょうか?

清水エスパルスは勝利への執着心はあまり強いほうではありませんが、せめてこの「90分全力でプレーする」ことは、決して忘れて欲しくないと、切に感じます。

真の「フェアプレー」を実行出来れば、そしてそれがチーム全体の習慣になれば、間違いなく序盤で失った勝ち点など、簡単に取り戻せるでしょう。

posted by 東山米鈍 at 21:41| Comment(2) | TrackBack(0) | エスパルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 確かに名古屋戦の2失点目のサポの落胆
ぶりは情けなかったです。
 実質逆転する事はできない時間でしたが、
それでも懸命にプレーするのが選手(サポ
も含む)の使命だと思います。背番号12
の意味をわかっていない人が多すぎです。
Posted by ひでき at 2008年04月21日 12:55
>ひできさん
そうですね。失点時には声が小さくなっていましたね。
名古屋戦のように、ビハインドで終盤を迎えた場合、点を取りにいかなければならない為、どうしてもカウンターを受け易くなります。
この失点は、言わばハイリスク・ハイリターンの代償なので、2点目を取られたら、すぐ切り替えて3点(最低2点)取るようにするのが勝負の常道だと思います。

それが分かっていれば、サポーターは失点時こそ大きな声を出すべきですね。
Posted by 東山米純 at 2008年04月22日 00:28
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