2007年12月03日

ジュニーニョという切り札

2007年のJ1リーグの得点王に輝いたのは、川崎フロンターレ所属のブラジル人選手、ジュニーニョでした。

すでにJ1で御馴染みになっている彼は2003年に来日しましたが、その当時は川崎フロンターレはまだJ2に所属しておりました。

私はこの当時(2003年)のジュニーニョ選手を見て、彼の得点能力の高さに感銘を受けて書いたのがこのコラムです。

特に速攻からのスルーパスを受けてのシュートには、その当時から彼独特の「型」のようなものがあり、ゴールを量産出来るFWとしての風格がありました。

この年、2003年から始まる川崎フロンターレの躍進は、まさにジュニーニョあってのものだと言っても過言ではないでしょう。



【ジュニ−ニョという切り札】2003.6.1

川崎フロンターレが現在好調だ。

今年(03年)のJ2は、昇格候補NO.1の広島のスタートダッシュにより幕を開けたが、2順目に入り川崎が4連勝と俄然盛り返してきた。
15節終了時首位広島(36)との勝ち点差8の2位の川崎は、同勝ち点(28)の新潟・水戸と並び昇格レースを盛り上げている。

その川崎フロンターレ好調の原動力として、ひときわ目立つのがFWのジュニ−ニョである。

5/31、雨中の甲府戦での2ゴールをはじめ、ここまで(15節終了現在)9得点と、チーム内最多得点だけでなく、J2得点王争いの2位である。(ちなみに1位はマルクス=新潟の10得点)

彼のゴールで印象的なのは、12節の広島戦での決勝ゴールだ。
この試合、第2クールの緒戦で開幕戦と同カードの広島戦を等々力で迎えた川崎は、間違いなく序盤の天王山としてこの試合を捉えていただろう。

相手の広島の堅守もあり0−0の重い展開で迎えた後半9分、我那覇が右サイドでスル−パスを、DFと体をすりかえて受け、速攻の形で広い裏のスペースをドリブルで駆け上がり、中央に詰めていたジュニ−ニョにマイナスのグランダークロスを出す。これをジュニ−ニョはダイレクトでゴール右隅に左足インサイドで流し込み先取点を挙げた。

非常に淡々とチャンスボールを流し込んだこのゴールに、ジュニ−ニョの得点感覚の鋭さが現れているように私には思えた。

中央ややファー寄りに走りこみ、ダイレクトで、そしてインサイドキックで、更にゴール右隅にグランダーで決めた。

何の変哲も無いように感じるが、パスをもらい易くしかもDFが寄れないタイミングで最もゴールし易い位置に走りこみ、精度の高いインサイドキックを選択し、事前にゴールとキーパーの位置を確認し、キーパーの逆を取る形でゴール右隅にダイレクトのグランダーで決める。
たぶん本人は感覚的にこのプレーを選択していたのだろう。

しかし、今のJリーグでは非常に卓越した技量を持っており、J2(J1も含めてだが)でこれだけのストラーカーは稀有な存在だ。特に、こういった落ち着いてゴールを決める選手はそうそういるものではない。

そして、今年来日の為知名度が低く、あまり騒がれていない点は、エメルソン(当時札幌)・マルコス(仙台)の一年目と雰囲気が似ている。
その実力を遺憾なく発揮されているチームが強くなることは、彼らの存在がチームに昇格をもたらしたことで既に立証済みだ。

中盤からのプレスの早さとDFラインのハイボールの強さ・強力なサイドアタック等を含め、今の川崎はJ2の相手チームにとってかなり手強い存在だ。

堅守速攻型の徹底+絶対的切り札ジュニーニョの存在、そして、それを後押しする等々力の一体化した雰囲気…

川崎の昇格が、徐々に、そして静かに現実味を増してきている。
posted by 東山米鈍 at 23:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これは正統ハァフットボール論Tにおける

アレシャンドレと言う切札

のフリでは無いですよね。

Posted by 鬼退治 at 2007年12月05日 00:21
>アレシャンドレと言う切札
確かに切り札だわな‥
Posted by 東山米純 at 2007年12月05日 05:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。